製品概要 :


米国ファイザー社が開発したPARP阻害剤であるタラゾパリブは、生殖細胞系列のBRCA遺伝子変異を有するHER2陰性の進行乳癌患者の治療薬として、米国FDAがこれまでに承認した4番目のPARP阻害剤である。 BRCA1/2遺伝子変異は、乳がんの5~10%を占めており、生殖細胞系列ののBRCA1またはBRCA2遺伝子変異を持つ患者の腫瘍は、特異的なDNA修復の欠陥を持っているため、DNA修復を阻害するPARP阻害剤に特に敏感である。タラゾパリブ(Talazoparib)は今まで最強のPARP阻害剤であり、以前のPARP阻害剤よりはるかに低い濃度で治療効果を発揮することができる。 EMBRACA試験は、BRCA遺伝子変異を有するHER2陰性の進行乳がん患者を対象としたPARP単剤療法に関するこれまでの最大規模の臨床試験であり、その結果は、タラゾパリブによる治療を受けた患者は、無増悪生存期間(PFS)が著しく延長し、病勢進行のリスクが46%減少し、客観的寛解率は62.6%となったことを示した。

効能・効果 :


BRCA遺伝子に有害ばな生殖細胞系列のBRCA遺伝子変異( gBRCAm )を有する、HER2陰性の局所進行性または転移性乳がん患者に使用される。

用法・用量 :


推奨は、1日1回、1回1mg。